基本1:ノイズ対策
まず、カメラを三脚に固定し、次に照明のセッティング、同時に音のノイズ対策をしっかりやります。撮影の場所全体を見ることが基本です。空調や冷蔵庫のノイズを避けて撮影します。
基本2:照明チェック
照明があるなら一度すべて点灯します。順にスイッチをオフにして照明の強さを確認します。種類の違う照明は避けましょう。(蛍光灯なら蛍光灯だけ)
基本3:背景チェック
背景に著作物や映り込んではいけないものはないか?壁や床に汚れがないか?現場に、動物、虫がいないか?現場全体のチェックします。
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撮影現場全体を見渡して光の状態を観察します。屋外なら太陽の光。室内なら照明器具の光です。被写体の前から当たる光を順光。後ろからの光を逆光といいます。順光なら失敗は少ないでしょう。光が強すぎる場合は、トレペなどを使って光源を覆い「やわらかい光」にします。キーライトが1点という場合、白い天井や壁に光を反射(バウンズ)させて撮影すると自然な風合いになります。

バウンズさせたい壁が黒の場合や広いスペースでの撮影では、折りたたみのできる円形のレフが撮影現場で大活躍します。通常、片面が白で片面が銀色です。銀色の面の方が、鏡のようにより強く光を反射します。白だとやさしい反射光になります。

人物の後ろからライトを当ててカポックと言われる白い発砲材パネルに反射させて被写体の全体に光が回るように調整する方法もあります。
人物の瞳の中に光が入って「キラキラ」させたほうが人物をイキイキと見せることができるので、カポックを使って人物の瞳に光を入れるように調整します。
カポックがない場合、白レフ、白い傘、チラシやポスターの裏、新聞紙などで代用できます。

あえて逆光で栗ごはんを撮りました。逆光なら影は弱く、米粒のツヤが強調されています。ランチョンマットを下敷きにすると色がきれいに見えます。お箸を添える理由は、食動機を刺激するのと全体の大きさがわかるからです。茶碗かどんぶりか、お箸でわかります。
裏技
人物の顔は左右対称ではありません。利き目サイドのほうが筋肉も多くついています。利き目の反対側からライティングすることでスマートな印象を演出できます。また、人間の目は左右同じ大きさではありません。大きいほうの目をやや後方にする(顔だけほんの少しだけ斜めにカメラに向ける)ことで目の大きさが均等に見え、バランスよく見えます。遠近法を利用したテクニックです。