動画撮影のための三脚には、パン棒が付いています。パン棒とは、カメラを天地左右に動かす棒状のハンドルです。パンハンドルと呼ぶ人もいます。
歩行中の被写体をピタリ中心に撮影したい場合などにパン棒が活躍します。落下物をねらう撮影でもパン棒があれば、縦の動きで被写体を追求できます。安物の三脚では、パン棒がガタガタだったりゆるゆるだったりします。いい三脚のパン棒は、カメラマンの手に合わせてピッタリ動きます。動く早さは、通常、三脚のネジによって微調整が可能です。調整のできない三脚は、おススメできません。
映像をプロみたいに撮る大事なポイントは、カメラを三脚にのっけて撮ることです。静止画は一瞬ですが、動画は数秒数分。人間だから呼吸もするし、手ブレも起こる。また、水平をキープするのも難しい。私自身、今まで200本以上のテレビコマーシャルの撮影現場に立ち会ってきましたが、ドローンやクレーンなど特別な機材を使用する場合を除き三脚を使わなかった撮影は一度もありません。プロの世界では、「三脚にはカメラと同じくらいのお金をかけろ」というコトバがあるくらいです。デジタル一眼やコンパクトカメラでも、通常、底面に三脚用のネジ穴があります。しっかり固定しましょう。
スマートフォンで映像を撮影する場合は、専用のクリップを使って三脚に固定します。ただし、三脚が倒れないように注意してください。ビニール袋に入れたペットボトルなど、重さのあるものを固定フックなどにぶら下げると安定感が増します。
三脚やスタンド、他の機材も同じメーカーで揃えておくのをおススメします。機材の足をのばす/たたむ、グリップの閉まる/ゆるむなどの設定が共通なので慣れれば撮影現場での作業がスムーズです。手に覚えさせるのです。撮影現場で素早くセッティングできます。同じメーカーなら、機材の使い回しや代替えがきくので便利です。
三脚がどうしても使えないという場所では、一脚の使用をおススメします。三脚のように場所を取りませんし、長めの一脚があれば高い位置からの撮影も可能です。
このコラムは、湘南地域密着インフォメーションマガジン「フジマニ」に連載していました(2014年)連載をリニューアルしてホームページで公開(2025年)しています。※本コラムのシェアやリンクはご自由にどうぞ。でも、転載や転用はお断りします。