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NTSCとPALの方式の違いと対処方法について書きます。
通常、テレビの映像は1秒間に30枚の画像(フレーム)を見ています。正確には、30フレームではなく29.97フレームなのですが、気にしなくてOKです。30枚の連続した静止画を動画として認識しており、30枚がNTSC方式で、25枚がPAL方式です。
NTSC→30F PAL→25F
ヨーロッパや中国はPAL方式、アメリカ合衆国や日本、韓国はNTSC方式です。一昔前、フランスで放送されたテレビ番組をテープに録画して日本へ持ち帰ってみたものの映像を再生できないということがよくありました。PAL方式のビデオテープを日本のNTSC方式のビデオプレイヤーで再生して不具合が出たのです。
PAL→NTSCの変換では同じフレーム(疑似フレーム)を増やし、逆にNTSC→PALの変換では5枚の画像を間引きます。
オススメの設定はNTSC方式です
画像数が多いので動きがなめらかですし、動画を編集する時も30フレームの方がカットのタイミングが計りやすくなります。なお、疑似フレームのありなしは、プロでも見分けることが難しく微妙な差かもしれません。迷ったら、NTSCの選択を推奨します。
古い映画のような「テイスト」にこだわりたい場合は、PAL方式にしても構いません。しかし、古い映画のような「テイスト」は編集でできます。エフェクトで「オールドフィルム」を探してみてください。
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このコラムは、湘南地域密着インフォメーションマガジン「フジマニ」に連載していました(2014年)連載をリニューアルしてホームページで公開しています。※本コラムのシェアやリンクはご自由にどうぞ。でも、転載や転用はお断りします。